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ソウル デモ再開日常戻った

2020年09月24日

 日常が戻りつつある。国会議事堂があるソウルの汝矣島(ヨイド)に集まった群衆に、そう感じた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて途絶えていた大規模デモ。6月に入り、週末になるとソウルの各所で開かれるようになった。主催者によると、汝矣島のデモには、3000人が参加したという。

 韓国では、抗議や要求を訴える手段としてデモが根付いている。1980年代に民主化を果たした成功体験があり、文在寅(ムンジェイン)政権を批判するデモに参加する女性は「国民が声を上げれば、国は変わる」と言う。コロナが拡散する前は、ソウル中心部で数万人規模のデモが毎週末のように開かれ、デモを見に来る外国人観光客も少なくなかった。

 数カ月ぶりに目にしたデモ。ようやくコロナが落ち着いてきたことの証しではあるが、不安も募る。保健当局は距離を取るなど防疫の徹底を呼び掛けるが、中にはマスクを着けていない参加者もいる。韓国でもコロナは収束しておらず、小さな集団感染も継続して発生している。そこまで大規模なデモではないとはいえ、また広がるのではないかと心配になった。 (中村彰宏)

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