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北京 日本風の制服が私服

2020年10月09日

 7月上旬、中国の大学統一入試を取材した。学校の先生や親たちが声援を送る中、緊張した面持ちの高校生たちがマスク姿で試験会場に向かっていた。

 その光景は、日本のセンター試験そのもの。違うのは大半がジャージー姿だということ。一見、大会で集まった運動部の生徒たちかと思うほどだ。

 中国の高校の制服は、日本とは異なりジャージーが大半だ。日本のアニメの影響で、中国の高校生たちも日本の制服を知っており、一部の女子生徒からは「日本のようなかわいい制服がいい」との声も出ているという。知人の高校教師にこの話題を振ったら、「ジャージーは運動にも勉強にも快適だ。高校生は勉強が本分で、おしゃれは必要ない」と切り捨てられた。

 だが北京の街中を歩いていると、セーラー服やブレザーを着た若い女性をたまに見かける。高校の制服なのか聞いたところ、「日本の制服にあこがれていたけど、高校では許されず、着ることができなかった。卒業してから自分で購入した。他の人もそうだよ」と笑った。中国の若い女性にとっては、日本風の制服は私服の選択肢の一つなのだそうだ。 (坪井千隼)

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