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北京 ハスの花咲かせたい

2020年10月24日

 北京では夏になると、ハスの花のつぼみを道端でよく売っている。リヤカーにバケツを積み、大人のこぶしほどのつぼみが数10本も生けてある。鮮やかなピンクが遠くからも目をひく。

 今年も買ってみた。10元(約150円)で3本。売り子の女性に「つぼみは開くのか」と念を押すと、「もちろん」と返ってくる。このやりとり、実は昨年までに何回も繰り返しているが、一度も咲いたことがない。

 今回は、大事に持ち帰った3本のうち1本のつぼみがほころびかけた。ところが、やはり途中でつぼみの開くのが止まり、数日後には例年通り3本とも黒ずんでしおれてしまった。

 ため息をついてネットで「ハスのつぼみ」と調べてみると、「なぜ開かないか」という相談が目立つ。中国人も悩みは同じようだ。回答をみると、「茎を短く切る」「栄養剤を水に入れる」という方法が有効らしい。

 夏の間にもう一度試したいと思うが、そんなときに限ってハスの花売りを見かけない。北京の季節の巡りは日本より1カ月ほど早い。今年は新型コロナウイルスのせいで夏を味わう機会が乏しいだけに、近づく夏の終わりが恨めしい。 (中沢穣)

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