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パリ 冷房ない夏をしのぐ

2020年10月17日

 今年も酷暑がやってきた。北海道よりも北にあるパリでは昨年、過去最高の42.6度を記録。今年も39度を超えた。しかし、わが家にも支局にも、一般的な仏家庭同様に冷房がない。今年は新型コロナウイルスの感染対策でマスクもある。暑さ対策は文字通り死活問題だ。

 暑い夏をどう快適に過ごすのか。仏人の友人に聞くと「涼しい早朝に窓を開け放って、冷気を室内に取り込むんだ」。そして、外が暑くなる前に雨戸や窓を閉めきる。電気もあまりつけず、結果的に薄暗い室内で過ごすのだとか。華やかなイメージのパリとは正反対の“穴蔵暮らし”は、なんともおかしい。

 もっとも、友人はパリを逃げ出して、数週間を涼しい仏西部ブルターニュ地方で過ごすという。「暑いと仕事の生産性は上がらないからね」。確かに昨年、保冷剤を首筋に当てていては、仕事にならなかった。

 勧められた通り、早朝に窓を開ける効果は、夕方まで保った。扇風機を回せば、なかなか快適だ。問題は、お昼ご飯。冷製パスタにしようとお湯を沸かすと、台所は一気にサウナとなった。暑い時は、作り置き料理が一番のようだ。 (竹田佳彦)

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