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タイ・プーケット 外国人の再訪を待つ

2020年11月30日

 食堂や商店は軒並みシャッターが下り、コンビニすら閉店が目立つ。日が落ちると、普段はにぎやかなはずの明かりがなく、擦れ違うのは猫や犬。ありきたりな例えだが、休暇で訪れたタイ南部のプーケットの街は、ゴーストタウンだった。

 ホテルもひっそり。聞けば、276室のうち、この日の客は3室だけ。それなら閉めた方がと思ったが、マネジャーの女性(42)は「従業員を食べさせる役割もある。たまのお客さんも、泊まるところがなければ、次はなくなる」。

 都市部は暮らしが正常化したが、回復の足並みの差は大きい。日本の「Go To」のように国内観光刺激策も盛んだが、外国人向けの物価で、地元客はあまり訪れない。経済損失は1兆円以上。「瀕死(ひんし)の患者」と称されている。

 女性のスマホには、各国のなじみ客がずらり。スウェーデン、ロシア、ドイツ、オーストラリア…。外需頼みがあだになったはずだが「必ずまた会いに来てくれる人たち」と誇らしげだ。「バンコクなら、ぜひ来月も。特別価格でいいわ」。すでに全開の営業トークが頼もしかった。 (岩崎健太朗)

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