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北京 自由への感覚に違い

2020年12月08日

 「日本はまだ新型コロナウイルスが流行していて危ないんでしょ。ご家族を早く、安全な中国に呼んだ方がいい」。家族ぐるみで親交がある友人女性から助言を受けた。

 確かに、中国の新規感染はほぼ収まり、日本の方が感染リスクが高い。妻と長男はもともと一緒に北京で生活していたが、中国で感染が急拡大した時期に日本に一時帰国させた。その後、中国政府は感染防止のため外国人の入国を制限。現在、あらためて家族を中国に戻すため、手続きを進めている。

 中国は厳格な隔離措置や都市住民丸ごとのPCR検査、感染リスクを調べる専用アプリの事実上の強制といった徹底した対策で感染を封じ込めた。今年1月に湖北省武漢が都市封鎖となり、日本政府が派遣した旅客機で在留邦人が緊急帰国したことを思えば、隔世の感がある。

 女性からは「日本はなぜ、中国のようにコロナを抑え込めないのか」との質問も出た。「市民一人一人の自由意思を尊重する日本では、中国のような強制的な措置は簡単じゃない」と答えたが、「自由」に対する感覚が異なるためか、けげんな表情をされた。(坪井千隼)

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