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カイロ 富裕層が見下す水着

2020年12月09日

 頭から手足首までを覆うイスラム教の女性用水着「ブルキニ」。この水着の女性が、エジプトの一部高級スポーツクラブなどでプール利用を拒まれている。イスラム教国なのになぜか。調べると、富裕層の「ブルキニ差別」が見えてきた。イスラム教は女性が髪や肌を露出するのを禁じ、当地では多くがヒジャブ(髪を覆うスカーフ)や長袖で隠す。海やプールでは、ブルキニやぬれていい衣服を着て楽しんでいる。

 利用を拒む施設側の説明は「ブルキニの素材が悪く水が汚れる」など意味不明。実際は会員から「高級クラブにふさわしくない」との声があるからという。中低所得層は高級クラブより無料の海を好み、ビーチにはブルキニ姿の女性も多い。富裕層にはブルキニを「貧しい人の水着」と見る人がいる。

 カイロの高級スポーツクラブ。会員の30代女性もブルキニでのプール利用を拒まれた。会員用フェイスブックで訴えると、別の会員から「ここが高級クラブって分かってる?」とメールが。「ブルキニの人を見下している」と憤る彼女。まさにその通り。経済格差を背景にした差別以外の何物でもない。(蜘手美鶴)

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