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ワシントン アイクとトランプ考

2020年12月14日

 首都ワシントンの中心部に最近、新たな大統領記念碑ができた。第34代ドワイト・アイゼンハワーのメモリアルだ。敷地では、カンザス州で育った少年、第二次世界大戦でノルマンディー上陸作戦を指揮した連合国軍最高司令官、1950年代に戦後の経済的繁栄を築いた大統領と3人のアイク(アイゼンハワーの愛称)に会える。

 「記念碑の趣旨や銅像のデザインなどを巡り親族と制作側の意見が合わなかったこともあり、構想から完成まで約20年を要しました」。国立公園局の男性職員が説明してくれた。

 トランプ大統領が唱える「米国を再び偉大に」は同じ共和党のアイク時代をイメージしているのだろう。自分を歴代大統領に重ね、彼らが迷惑するだろう受け売りが多いトランプ氏。ここでも大きな違いを見つけた。

 壁に刻まれた退任演説。軍産複合体の存在を指摘し、その「不当な影響力」に警鐘を鳴らした一節だ。軍を知り尽くした大統領だからこそ説得力がある。一方、トランプ氏は世界最強の軍備を誇示し同盟国に武器を売りまくる。大統領選の直前にオープンした記念碑は多くの示唆に富んでいる。 (岩田仲弘)

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