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バンコク 故郷へ 誇らしき一票

2021年01月07日

 テキパキと注文を取り、接客でも笑顔を絶やさない。仕事帰りの一杯に立ち寄るバンコクの飲食店。外見や、愛称を書いた名札ではわからなかったが、ティン・モ・カインさん(24)はミャンマーからの出稼ぎだった。

 真面目な働きぶりから、ミャンマー人の働き手は重宝されている。空いた時間もスマホをいじることなく、自ら仕事を見つける。スタッフのまとめ役も任せられる。

 カインさんも「タイは居心地がいい」という。巨大仏などで知られる古都バゴーを13歳で離れた。今は姉妹4人でバンコク暮らし。ただ、バスを乗り継ぎ2日以上かかる故郷に5年戻っていないのは、少し寂しい。「両親が残る故郷で働くのが夢。どんな仕事でもやるけど、故郷の給料はここの2割ほどだから、まだ帰れない」

 今月行われた祖国の総選挙では、姉妹そろって大使館へ。初めての一票はアウン・サン・スー・チーさん率いる与党に託した。祖国の豊かさはかつて東南アジア有数だった。選挙は与党が圧勝。「少しずつでも、今よりよくなる。みんな、働き者だし」。はにかみながらも誇らしげだった。 (岩崎健太朗)

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