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韓国・大邱 受け継がれる日韓交流

2022年06月16日

 韓国南東部・大邱(テグ)で日本の植民地時代、貯水池の建設に尽力した水崎林太郎(1868~1939年)の追慕祭が、今月2日に現地で開かれた。水崎氏の故郷である岐阜市で勤務していた縁から、足を運んだ。

 地元の農民のために尽くした水崎氏の精神にあやかって日韓交流を進めようと、大邱在住の韓国人らが毎年主催している。当時の日本人移住者が肯定的に評価されるのは、極めてまれなケースだ。新型コロナウイルスが広がる以前は、日本の交流団体や大使館関係者も招いていたが、2020年以降は規模を縮小。今回は地元の15人ほどが参列した。

 植民地期の日本人の功績をたたえることへの批判もある。主催団体の李東根(イドングン)さん(56)は「日本にかかわる行事で集団感染が出たら、よけいに攻撃される」ともどかしそう。コロナ下に韓国側の関係者だけで続けていることに、頭が下がる。

 別のメンバーは「韓日間の観光が再開すれば、水崎氏の足跡は交流の素材になる」と期待を込める。満開の桜の下で開かれる追慕祭に、早く日本からの渡航者が加わる日が来るといい。 (木下大資)

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