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米リッチモンド 自活するための支援

2021年02月09日

 生活困窮者に食料を配るフードバンクを取材するため、米バージニア州の州都リッチモンドを訪ねた。昨年6月、当地で人種差別抗議デモの参加者を取材した時は「よくぞ聞いてくれた」と快く応じてくれる人が多かったが、今回は勝手が違い、取材を拒まれることが多かった。

 フードバンクを運営するジェフ・ウィルクロウさんによると、地域は「自活するのが当然だという保守的な土地柄」。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で職を失い、初めてフードバンクを利用する人も多いという。支援に頼るのは恥だという思いが口を重くさせたのだろう。

 一方、ウィルクロウさんは「多くの人は約6週間で利用しなくなる」とも教えてくれた。「支援はあくまでも再び自活するまで」という人が多いようだ。

 「ある時、1人の女性がやって来た。『あちらに並んで』と言うと『今日はお礼に来ました。仕事が見つかりました。もう大丈夫です』と言う。私たちが目指しているのは、まさにこういうことです」。人々がフードバンクに長蛇の列をなす風景は全米ですっかり定着してしまった。お礼に訪れる人が相次ぐ日は来るだろうか。(岩田仲弘)

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