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ソウル 国民精神高揚も重視

2021年03月02日

 「今、一人にならなければ、永遠に一人になることもある」。酸素マスクを装着されて、ベッドに横たわる患者の写真に、メッセージが添えられている。ソウルの地下鉄駅で昨年末ごろから、目立つようになったポスターだ。「もはや、安全地帯はない。コロナ19が全てを止める前に、私たちが止めよう」という別のバージョンもある。

 新型コロナウイルスの第3波を受け、ソウル市が不要不急の集まりや外出自粛などを呼びかけるポスターだが、「永遠に一人になる」とか「全てを止める」という表現は、死を連想させる。現実に犠牲者が出て、悲しむ遺族もいるのに、刺激が強過ぎないか。私はそう感じたが、韓国人の友人らは「危機感を持つため」と理解を示す。

 「コロナ19克服に、協調を願います。われわれは必ず、勝ち抜くのです」。政府高官が連日、記者会見で国民に語る言葉も、私には国威発揚のプロパガンダ(宣伝)のように聞こえる。

 文在寅(ムンジェイン)政権が誇る「K防疫」は、PCR検査、感染者追跡、隔離治療を核心要素に挙げるが、それらと並び、コロナ禍と闘う国民精神の高揚が重視されているのだと思う。 (相坂穣)

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