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北京 兵士をにらむカメラ

2021年05月10日

 官庁や国有企業の威圧的なビルが立ち並ぶ、北京の目抜き通り「長安街」。そこでは、軍の傘下にある武装警察の兵士らが一定間隔で警備している。兵士2人が「八」の字のように背中合わせになり、「八」の開いた部分を壁側にして立つ。死角をなくすための工夫だとみられる。

 その兵士らのすぐ前に、三脚にすえられたカメラがときどき設置されている。以前は気付かなかったが、1年ほど前から目につくようになった。兵士らに「あのカメラはなぜあるの?」と恐る恐る聞いても、もちろんこわもてのままで答えてくれない。しかし寒い日も暑い日も背筋を伸ばしてじっと立ち、その様子をカメラで監視されているのであれば、大変な仕事であるのは間違いない。

 そんな話を知人にすると、「軍はコネ社会。コネがなければ安全な北京ではなく、中印国境などの危険地帯に送られる」と冷たい。折しも昨年6月の中国とインドの衝突では、中国側は兵士4人の犠牲が出た。兵士の配属がどこまでコネに左右されるかはわからないが、どこに配属されても楽ではなさそうだ。兵士のなり手が足りないという報道もあった。 (中沢穣)

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