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ソウル 消える緑のモザイク

2021年05月12日

 20年以上前、ソウルを初めて訪れた私は、ある風景に驚いた。戦後に建てられたアパートや商店などの建物の大半の屋上が緑色に塗られ、高所から眺めると、緑色のモザイク画のように見える。米人気俳優のウィル・スミスさんも来韓した際、写真を撮って会員制交流サイト(SNS)に投稿した。

 韓国紙によれば、緑色の塗料は防水塗装用で、戦後に日本の建築技術が導入され、普及したという。確かに日本でも少し古い校舎などで緑色の屋上を見かけるが、他にも直射日光の熱をためにくい白色などの塗料を使った屋上もある。やはり緑色の屋上はソウル名物だと思うが、最近、その割合が減っている。

 韓国で最も高い建物のロッテワールドタワー(555メートル)の展望台から市街地を見下ろしてみた。ここ数年、不動産高騰が止まらず、住宅供給策として、官民の再開発事業が活発化。緑色の屋上の建物が解体、撤去された跡地に、次々にタワーマンションが建設されている。

 レトロな雰囲気の緑色の屋上に代わり、「(H)」とヘリポートマークが描かれた屋上のある超高層ビルが並ぶ新たな風景が拡大していた。 (相坂穣)

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