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ロンドン 「2番目」の男の誓い

2021年05月15日

 「彼はいつも、女王に次ぐ『二番目』の存在だった。でも、男の中の男だったわ」

 エリザベス英女王の夫フィリップ殿下が四月上旬、九十九歳で亡くなった。訃報が伝わって間もなく、夫妻が長く暮らしたバッキンガム宮殿(ロンドン)前は手向けの花を持参した人々で混雑した。その一人の女性(80)が殿下への称賛を口にした。

 殿下と女王は一九四七年に結婚。五年後に女王は即位し、世界的にも大きな影響力をもつ女性となった。五三年の戴冠式で殿下は女王の前にひざまずき、自分の生涯を女王のためにささげることを誓っている。

 式服の下に海軍の制服を着ていた殿下は、女王の即位で軍人としての将来を断念。常に女王の後ろを歩き、「君主の夫」として自由も利かなかった。そんな日々に複雑な思いを抱く姿は人気ドラマでも描かれた。

 ただ、殿下は女王に寄り添い続け、王室の現代化や他の王族のサポートにも尽くした。女王への誓いを七十年近く貫いた。殿下をたたえた女性は「天国では天使たちが喜んで殿下を世話するわ」と語り、目をはらした。悲しいが、ゆっくり休んでほしい。 (藤沢有哉)

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