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テヘラン 「乗り物」は今も共存

2021年08月10日

 イラン人は山好きが多い。首都テヘランはぐるりと山に囲まれ、その最高峰は富士山より高い。そんなこともあってか、仕事終わりや休日に「ちょっと山に行ってくる」と言って、息抜きに山登りをする人が多い。

 先月、大統領選の取材でテヘランを訪れた。イラン人の友人もやはり山好きで、滞在の最終日に「山に行こう」と私を山に誘ってくれた。家族連れでにぎわう道を30分ほど登ると、頂上付近へと続くロープウエーとリフトの乗り場に着いた。

 2人でリフトに腰掛け、揺られながら上へ。リフトに並行して走るロープウエーは、この日は点検で止まっていた。「テヘランでリフトに乗るとは…」とつぶやくと、友人は「このリフトは革命前にフランスが造ったんだ」と教えてくれた。そして、「あっちのロープウエーは革命後にイランが造った」とも。

 並行するリフトとロープウエー。片方は1979年のイラン革命前にフランスが、もう一方は革命後にイランが造った。同じ目的地に向かって今も共存する2つの乗り物を見ると、対立するイランと欧米も案外うまくやれるのではと思ってしまった。 (蜘手美鶴)

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