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ソウル 希望の地 不安抱え

2021年10月08日

 「ついに希望の地へ」「奇跡の作戦」。8月、約400人のアフガニスタン人が韓国に避難すると、メディアは、こんな見出しで大きく報道した。

 新型コロナウイルスへの対応を「K-防疫」と誇るように自画自賛はお国柄だが、避難民の思いを考えると喜ぶだけではいけないだろう。

 アフガンの混乱は続いている。多くの友人や知人を残し、苦渋の末に逃げてきたはずだ。約100人は、5歳未満の子どもだという。生活習慣や文化、言葉もまったく違う異国での生活に、胸の内は「希望」以外に抱える不安も相当なものに違いない。

 単一民族の意識が強い韓国は、外国人移民に対して決して寛容な国とは言えない。2018年、済州島(チェジュド)に内戦から逃れてきた約500人のイエメン難民が入国すると、受け入れに反対するデモも起こった。当時、難民の男性を取材したことがあるが、差別を受け、仕事を解雇された経験も持っていた。

 アフガンのニュースに、あの男性は元気に暮らしているだろうかと思い出し、避難民たちが安心して暮らせることを願うばかりだ。

 (中村彰宏)

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