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ニューヨーク 米国の未来、信じたい

2021年10月20日

 2001年9月11日の米中枢同時テロから20年を迎えたニューヨークは、あの日と同じように抜けるような青空だった。ハイジャックされた2機が突っ込んだ世界貿易センタービル跡地には、犠牲者の遺族や行政関係者、追悼に訪れた多数の一般市民の姿。話し掛けると、それぞれの事件への思いや20年の歩みを語ってくれた。

 南部ノースカロライナ州から妻子とともに訪れた白人男性ショーン・ミンガスさん(35)は「テロがきっかけで消防士になった」と話した。当時はまだ15歳。家族や知人が巻き込まれたわけではないが、「人々が命を懸けて助け合う姿に胸を打たれた」。今は常勤の消防士を引退して環境コンサルタントをしているが、ボランティアとして現場に駆けつけているという。

 米国がテロ後に始めた戦争は世界で多くの犠牲者を生み、国内でも格差や分断が広がった。それでもミンガスさんのような人が「人種や政治信条が違っても、みんなが米国人だ。私はそのことに誇りを感じる」と話す時、この国の未来を信じてみたくなる。来年の9月11日には、人々のどんな声が聞けるだろう。 (杉藤貴浩)

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