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ベルリン 子どもらと政治談議

2021年11月18日

 ドイツ連邦議会選挙の取材で9月下旬、ベルリンへ出張した。4期16年にわたって国のかじ取りを担ったメルケル首相への評価を聞こうと、ある政党の選挙集会を訪問。参加者の若い男性は「自動車産業は大切だけど、彼女は擁護しすぎた。新産業が育ってない」と力説した。

 メルケル氏の功罪に関する主張をメモするうち、マスクを着けた彼の顔に幼さを感じた。年齢を聞くと、まだ15歳。理路整然とした主張と政治への知識の深さに驚かされた。

 学校教育の成果もあって、ドイツの若者は政治への関心が高いとされる。2017年の前回選挙では18~20歳の投票率は69・9%。翌年に日本の内閣府が各国の13~29歳に行った調査では、ドイツは全体の70・6%が「自国政治に関心がある」と答えている。

 取材した選挙集会では選挙権年齢に満たない子どももちらほらいて、13歳の少年は「メルケルは良い政治家だけど長すぎたよ。長期政権は政治をマンネリ化させる」。正論とは思った。ただ、彼が生まれる3年前から首相として奮闘してきた「ドイツの母」に、ちょっと同情もした。 (藤沢有哉)

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