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ソウル 内見は気が抜けない

2021年12月20日

 帰任のため、ソウルの自宅アパートの契約終了が近づき、次の入居希望者が次々と内見にきた。韓国ドラマにもよく登場するが、居住中の部屋に上がり込み、水回りやクローゼットの中までくまなく見て回る。

 新型コロナウイルスの防疫で、ドアノブなどの消毒も必須。過去には室内の私物を持ち去られた日本人もいたという話も聞くので、気が抜けない。こちらの予定に関係なく、「今からでもいいですか?」と突然言ってくることもあり、家にいてもくつろげない。外出先から急いで帰って待っていたのに、急にキャンセルされたこともある。

 冷やかしも多く、三世代でにぎやかに現れ、部屋の中はろくに見ずに眼下に広がる漢江(ハンガン)の眺めにはしゃぐ家族もいた。一方で、鋭い視線で隅々まで細かくチェックする女性も。入居者が決まらないとこれが繰り返される。そのため、不動産業者さながら「夜景も最高ですよ」「エアコンもよく効きます」と私たち家族も営業トークに熱がこもる。

 幸い、すぐに入居者が決まったが、階下の日本人は6月から内見者の受け入れが続いているという。健闘を祈りたい。 (中村彰宏)

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