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韓国・済州島 南の島抱いた既視感

2022年01月19日

 かつて盛んだった団体旅行が下火になって客単価が下がり、一時は衰退した観光地?。韓国の済州島(チェジュド)を取材しながら、既視感を覚えた。つい数カ月前までの任地だった愛知県蒲郡(がまごおり)市によく似ているからだ。

 韓国では1990~2000年代に多くの若者が海外旅行に出掛けるようになり、済州島は高齢者の安い旅行先というイメージが付いた。ソウル出身の李唯美(イユミ)さん(42)=岐阜市在住=は当時訪れた済州島を「さびれていて、何度も行こうとは思わなかった」と振り返る。

 だが「済州オルレ」と銘打った散策路のウオーキングがブームになると、独特の石垣や海女さんといった島の風景そのものが観光資源に。11年に再訪した李さんは「地域の宝を見せてくれる観光の形だ」と衝撃を受け、今では済州オルレの「日本支社長」として取り組みのノウハウを伝えている。

 蒲郡市も、昭和の香りを残す温泉街が団体旅行の低迷で苦戦している。済州島の試みが参考になる日本の地方都市は多いのではないか。日韓は社会構造や抱える課題が似通った点も多く、パラレルワールドのような面白さがある。 (木下大資)

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