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ロンドン いつかまた、自由に

2022年02月17日

 「あなたの任期の大半は、欧州連合(EU)離脱問題と新型コロナウイルス禍に追われてましたね。それが残念です」

 帰任あいさつを送ると、同じくロンドンに住む知人から返信が届いた。平常時の英国生活をもっと楽しんでほしかったとの内容だが、大変な時期だからこそ感じた英国の奥深さもある。

 3年半の混迷を経て、英国は一昨年末の総選挙で与党・保守党が大勝しEU離脱を確定的にした。取材した残留派市民たちから聞いたのは文句ではなく「選挙結果だから離脱を受け入れる」との言葉。そして「離脱で英国が落ち込めば、次の選挙で政権交代させてEUに戻る。それも民主主義だ」と悔しげに続けた彼らの姿が印象に残る。

 コロナ禍では、緊急時には強く団結する英国人の気質に触れた。初期の都市封鎖(ロックダウン)中はみんなで定期的に玄関前に立ち、医療従事者らに拍手で感謝を表明。単身赴任の私は、「喜んであなたを助けるわ」と書かれた手紙を隣の家族からもらい、とても励まされた。

 ただ、外出も不自由な時期が長く、知らない英国の魅力が多いのも事実。いつか再訪して改めて巡りたい。 (藤沢有哉)

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