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ワシントン 混乱の場 雪に覆われ

2022年03月08日

 年明けのワシントンは、今冬で1番の雪となり、最大で20センチほどが降り積もった。するとすぐに周辺の学校は休校、政府機関もほとんどが臨時閉鎖に。定例のホワイトハウスの記者会見も急きょ中止となった。

 「ずっと降り続けられると嫌だけど、たまにならいいね。子どもたちも早速、外で遊んでいるよ」。知人のジョンさんは雪景色を眺めながら笑う。

 それにしてもちょっと雪が降っただけで、学校も仕事も休みとは大げさな気もする。これは10年ほど前に米東部地域を襲った大雪の影響だという。

 ジョンさんによると、この時は腰の位置まで積もったとのこと。道路の凍結で交通がまひし帰宅まで10時間もかかるなど問題となり、以来少しの雪でも念のための措置をとるようになった。この大雪はハルマゲドン(世界最終戦争)をもじり「スノーマゲドン」と呼ばれている。

 1年前、大統領選の結果に不服のトランプ氏の支持者が殺到し、ハルマゲドンの様相となった連邦議会前も、年初のこの日は雪に覆われ、ひっそり。雪がまん延する陰謀論も吸収し、社会が落ち着きを取り戻してくれれば、と願った。 (金杉貴雄)