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ロンドン 便座修理善意に感謝

2022年04月01日

 支局のトイレの便座が経年劣化で壊れてしまった。大家に交渉しても「それはテナントの責任。自分で交換して」とにべもない。量販店で新しいのを買ってきたが、まず古い方の固定用ボルトが固くて全然外せず、途方に暮れた。

 ダメ元で自宅アパートの契約を頼んだ不動産会社に相談したところ、「いいですよ、見に行きましょうか」との返事。男性スタッフが無償で来てくれ、「これは手ごわいですね」と汗だくになりながらも、1時間以上かけて外してくれた。

 ただ、今度は新しい便座のボルトが長すぎることが判明。「どこかで2センチ切れれば…」と言われ、思い付いたのが支局の前の工事現場。コンクリートを掘り返していたベテラン作業員に思い切って頼んだところ、「いいよ」とプロの電動工具で切ってくれた。「礼は要らない、切り口が熱いから気をつけて」と渡されたボルトを宝物のように持ち帰り、無事設置できた。

 英国は大家の立場が強く「物件の良しあしは大家で決まる」という。まさにそれを実感する一方で、善意ある人々に助けられて貴重な経験ができ、感謝している。 (加藤美喜)

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