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北京 高いコストの内訳は

2022年04月15日

 「ここで感染する確率は、世界でもまれなくらい低い」。北京冬季五輪の医療担当者はこう断言した。会場内では新型コロナウイルスの感染対策のために、選手や関係者ら約7万人が毎日PCR検査を受ける。1日でも受け忘れると、すぐさま大会運営者から督促の連絡が来る。

 ホテルや競技会場は高い柵が囲い、外部との接触を遮断。外では10人の警察官が見張り、1歩塀の外へ出て買い物することも許されない。窮屈な生活だが、ボランティアの女子大学生は「対策は厳しいほど安心だよ」と底抜けの笑顔を見せた。

 「安心な生活」のコストは安くない。ビールと餃子(ぎょうざ)で1700円。カレーが2300円。激しいインフレを耐え忍ぶため、持ち込んだカップ麺にお湯を注ぐ日も多い。タクシーの運転手は「私たちやボランティアは全員、パラリンピック閉会まで専用ホテルに滞在する。その分コストがかかるんだ」と言う。

 感染対策が厳しく苦労も多いだろうが、運転手は「五輪に関われるのは名誉だ」と笑う。高級ホテル宿泊費と3度の食事は無料。1日5000円程度の手当も付くそうだ。高いコストの内訳が分かってきた。 (白山泉)

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