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パリ ストライキのある日常

2022年04月22日

 パリ市内の地下鉄14路線のうち通常運行は2路線のみ-。

 先日、一昨年秋の赴任以来、最も激しいストライキに直面した。新型コロナウイルス禍でテレワークの機会が増えた私は早々に出勤をあきらめたが、長男の中学校は通常授業。でも、普段の通学手段の地下鉄は運休している。約3キロの道のりを歩くため早起きし、長男に付き添って出発した。1キロほど歩いたが寒さからペースが上がらず、遅刻も覚悟した直後、学校近くまで到達するバスが動いていることを発見。何とか飛び乗って遅刻を免れることができた。

 長男を送った帰路、ストライキの影響を受けたのは何年ぶりかと考えた。幼少期には春先に鉄道が運休していた記憶があるが、近年の日本で大規模なストライキが行われたことはほぼなく、もはや死語になりつつあったのではないかとも思う。

 片やフランス。長男の学校でも時間通りたどり着けず臨時休講した教諭もいたというが、「ストライキは労働者の当然の権利だから」と、意に介さない教諭の方が多かったという。近年は停滞しているとはいえ、左派の伝統が根付くフランスならではの光景だろう。

 (谷悠己)

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