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ソウル 孤独死ドラマに共感

2022年06月03日

 「このドラマが扱う深刻な死の問題に、よく共感できるのは日本人と韓国人らしい」。ソウルで高齢者医療を支える医師である友人が、動画配信サービスのネットフリックスで昨年公開された韓国ドラマ「ムーブ・トゥ・ヘブン 私は遺品整理士です」を紹介してくれた。

 孤独死した故人らの部屋を整理し、においや汚れを取る特殊清掃に携わる若者の姿を描いた作品。私も日本で似た業者を取材した経験があり、見入った。

 韓国政府の統計によると、孤独死した人は2019年に2600人台だったが、21年は3500人近くまで増加した。急速な高齢化や新型コロナウイルス禍で人間関係が希薄になった影響のほか、格差社会で定職を失い、妻子と別れた50~60代の男性の死が目立つという。

 韓国で多くの福祉専門家が注目するのが、一足先に孤独死が深刻化した日本の対策だ。全国の市町村で、社会的弱者の見守り事業などが進んだと評価し、ノウハウを習おうという声もある。日韓は政治や歴史を巡って対立しているが、共通する社会問題は多い。互いの知恵を学び合い解決していければいいと改めて思った。 (相坂穣)

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