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仏オービュッソン 日仏つなぐ懸け橋に

2022年06月07日

 「日本人の記者なら、彼女に会ったらどうですか?」

 スタジオジブリ映画にちなんだタペストリー制作プロジェクトが進むフランス中部オービュッソンで取材中、タペストリー業界の関係者から口々にこう勧められた。在住8年目の許斐(このみ)愛子さん(43)は500年以上の歴史を誇るこの街のタペストリー産業に魅了され、修業を経て市内の工房に就職。数少ない外国人職人として活躍している。

 衰退の危機にあった業界再興の切り札としてジブリとの提携話が持ち上がった際、交渉に貢献したのも許斐さんだった。「小さいときからジブリが大好きで映画はすべて見ました。こんなすてきなプロジェクトに参加できるなんて、夢みたい」。5部作のうち「ハウルの動く城」を題材にした第3弾作品を任されることも内定している。

 人口3000人の小都市にすっかり溶け込む様子は「世界のこんな場所にも日本人が…」をうたうテレビ番組を地で行くようだが、定住を決めた理由も印象的だった。「手作りの技術が行政の保護も受けずに現代まで息づいていることに感動して、私もその歴史の一部になりたいって思ったんです」 (谷悠己)

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