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ワシントン 大変すぎる!家探し

2022年06月13日

 ワシントンに赴任して3週間近くがたった。いまだに住まいが定まらない。妻と小学4年の長男の3人で5つのスーツケースを抱え、ホテルや短期滞在のアパートを転々としている。

 赴任する2カ月ほど前から、日本で家探しは始めていた。現地の不動産仲介人と連絡をとり、インターネットの賃貸物件サイトで条件に合う家を選ぶ。ここまでは良かった。けれど、いざ申し込むと、ほとんどが「契約済みです」。家族で住めるような治安の良い場所は物件サイトに掲載後、1日か2日で借り手が決まってしまう。「今は物件が少ない」と言われていたが、これほどとは。

 現地に来て初めて知ったが、米国は新型コロナウイルス禍で在宅勤務者が増え、近年まれにみる不動産バブルなのだそう。家主にとっては賃貸に回すより、売却してしまった方が大きな利益を得られるという。

 ただ、米国で物事が思い通りに進まないのは現地の人にとっても同じで、特に契約関係は「1日に1つでも進めば大成功」だとか。何とか住む家も決まり、日本ではせっかちだった私も「まあいいか」と思うようにしている。 (浅井俊典)