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ソウル アプリが変える取材

2022年06月29日

 韓国ではカカオトークという無料通信アプリが、日本で広く使われるLINE(ライン)のように普及している。大統領府や官公庁も報道関係者との連絡に積極的に活用する。

 新型コロナウイルス対策で会見に出席する記者の人数を減らしたこともあり、広報担当が事前にカカオで質問を募ったり、発表内容を文字で配信したりする。中には絵文字を送ってくる当局者もいて、心理的な距離が縮まることも。スマートフォンだけでなくパソコンとも連携させられ、画像やファイルも送れるので非常に便利だ。

 コミュニケーション不足で「不通(プルトン)」と称された朴槿恵(パククネ)前大統領の時代は、報道対応も消極的だったらしい。文在寅(ムンジェイン)政権は刷新のイメージ戦略とコロナ禍で発信のあり方を大きく変えたが、次期尹錫悦(ユンソンニョル)政権ではどうなるだろうか。

 アプリを介した取材は効率的な半面、やり方によっては、当局に都合のいい情報だけを一方的に流される懸念もある。尹氏の広報は、意に沿わない報道が出ると「事実ではありません」と打ち消すメッセージを発する場面が目につき、気になっている。 (木下大資)

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