ジャンル・エリア : 静岡 2009年03月02日

日差しを受け、甘く上品な香りを漂わせるジンチョウゲ=磐田市中泉の府八幡宮で(山田英二撮影)
織田信長が愛用したと伝えられる「平蜘蛛(くも)釜」などを展示した茶道具展が1日、浜松市西区舘山寺町の浜名湖舘山寺美術博物館で始まった。4月30日まで。
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同博物館によると「平蜘蛛釜」は、大和の戦国武将松永久秀が所有していたが、信長が久秀の山城を攻めた際に「平蜘蛛釜を渡せば、命は取らぬ」と言ったと伝わる。しかし久秀は「信長にはやらぬ」と平蜘蛛釜に爆薬を詰めて、自分の首に取り付け爆死したといい、その後山城を掘り起こして出てきた釜だと、伝えられているという。
同展には平蜘蛛釜のほか、江戸時代の古伊賀焼茶碗(わん)「鬼萩」、熊本藩細川家の「志野焼茶碗」など11点と水差し、茶入れ、丸茶釜など同博物館所蔵の茶道具約50点を展示。
入館料は大人300円。水曜日休館。期間中、火曜、土曜日コース(全4回)の茶道教室を開催する。参加費5000円。問い合わせは同博物館=電053(487)1513へ。 (佐野和広)