ジャンル・エリア : 福井 2008年06月25日

産んだ卵(下)を見守る母ガメ(奥)と大西由紀子さん=24日、坂井市の越前松島水族館で
坂井市三国町の越前松島水族館で飼育中のアオウミガメが、51個産卵しているのが24日、確認された。アオウミガメが施設内の砂で産卵するのは全国でも珍しいという。
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水族館では45年前からアオウミガメを飼育し、現在、ウミガメ館に雄1匹、雌3匹がいる。産卵したのは約20年前から飼育されている「アオメス1号」と呼ばれる甲羅の長さ80センチ、推定体重100キロのカメ。
飼育員の大西由紀子さん(25)が同日午前10時ごろ、産卵しているのを確認した。前脚で砂をかけ、約50センチの深さに卵を埋めた。卵は直径4センチの球形。
大西さんは慎重に砂を掘り起こしミズゴケを敷き詰めたケースと砂が入っているケースに卵を移した。約50日で誕生する。
大西さんは5月以降、アオウミガメが砂の上にいる姿をよく見かけたため、産卵するのでは、と期待していた。「今後も見守り、無事誕生することを願っている」と話していた。
(川口信夫)