ジャンル・エリア : 近畿 2009年03月18日

完成した「小泉紅かぶら漬け」。歯応えのある食感が特徴だ=彦根市で
江戸時代に小泉村(現・彦根市小泉町)で栽培された「小泉紅かぶら」の復活を目指す地元の「小泉町八王子倶楽部(くらぶ)」が、紅かぶらを使った漬物を完成させた。
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倶楽部は県農業技術振興センターが保存していた小泉紅かぶらの種を昨年9月にまき、12月に約700本を収穫。ぬか漬けにした完成品は、ほどよい酸味としっかりとした歯応えが特徴だ。
17日、完成品を手に市役所を訪れた勝貞夫部長は「彦根といえば小泉紅かぶら、と言われるようになりたい」と話した。今年も種をまき、来年には本格的に売り出す方針だ。
小泉紅かぶらは、彦根藩主・井伊直弼が「結構なる漬物なり」と推奨したとされるが、昭和初期に廃れた。
(伊藤弘喜)