ジャンル・エリア : 岐阜 2008年09月19日

一流の技を目の前で見られる「関の刃物工房」。観光客の誘致と地元の活性化に期待がかかる=関市本町で
関市内のナイフ職人が製作工程を一般に公開し、地元の刃物産業振興と市街地の活性化につなげる「関の刃物工房」が18日、同市の本町通商店街にオープンした。
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開所式には、関係者約20人が出席。関商工会議所(加藤隆志会頭)の坂井勇平副会頭は「われわれには先人からの優れた技術を後世に受け継ぐ責務がある。この工房を人材育成の場にしたい」とあいさつした。
空き店舗を改装した工房には、刃付けや研磨をする「レース台」や鋼材を切り出す「コンタマシーン」など計5台の機械を設置。
土・日曜日は、関アウトドアナイフ部会に加盟する企業の職人が、基本的な製作工程を実演を交えて紹介。普段公開しない一流の技を、目の前で見ることができる。平日はナイフなどを販売。若手職人の鍛錬の場としても活用する。
2009年1月からは、市民や学生向けに数日間の講座や、観光客が数時間で刃物作りを体験できる教室も開始する予定。
工房長を務める服部刃物株式会社の服部唯知郎社長(69)は「良い“先生”はたくさんいる。あとは若い“生徒”が来てくれれば」と期待を込めた。
午前10時から午後4時まで。祝日休み。問い合わせは、同工房=電0575(22)2332=へ。
(柴田久美子)