ジャンル・エリア : 愛知 2010年03月12日

毎週土曜の得市では山吹色ののぼりが商店街を彩る=豊橋市魚町で
豊橋市中心部ににぎわいを取り戻そうと、同市魚町の魚町商店街が、各店で値引きや粗品プレゼントなどを実施する得市を毎週土曜に開いている。店主らでつくる魚町通り商店街振興組合の高坂泰弘代表理事(57)は「得市を機に商店街に気軽に足を運んでほしい」と呼び掛けている。
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魚町商店街は豊橋魚市場を中心に発展し、昭和30年代には32店が立ち並んだ。ただ、魚市場が1966(昭和41)年に同市下五井町に移転し、郊外に大型商業施設が登場するにつれ、店舗数と客足は減少。現在は鮮魚店やつくだ煮店など14店が営業するのみになった。
危機感を持った振興組合は昨秋から話し合いを始め、「各店ができることをしよう」と得市の開催を決定。2月中旬以降、毎週開催し、自転車店が修理代を5%引きにしたり、際物店が100円の造花を85円にするなど全店でサービスをしてきた。中には1500円以上買うとせんべいがもらえたり、ポイントを倍にしたりする店も。振興組合は得市用にのぼり(縦130センチ、横35センチ)50本を作り、開催時に通りに飾るなどしてアピールにも力を入れる。
振興組合は今後、高齢者用の休憩所設置や店舗で見せると特典がつく「魚町パス」の導入などを協議する予定。高坂代表理事は「今後も進化していくので、応援をお願いしたい」と話している。
(世古紘子)