ジャンル・エリア : 三重 2010年04月07日

桜の木のくぼみに設置された道祖神=四日市市富田で
桜の名所で知られる四日市市富田地区の十四川沿いの桜の木のくぼみに、道祖神の像が置かれた。
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高さ10センチほどの陶製の像。旧東海道の十四橋から東西約200メートルの間に3体が、満開の桜の幹が朽ちてできた洞(うろ)と呼ばれるくぼみに設けられた。
全国表彰を受けたことがある十四川沿いの桜を楽しんでほしいと、地元の人たちがアイデアを出し合った。京都の観光名所であり、桜が有名な「哲学の道」にならって、桜並木の一部を「哲学の小径(こみち)」「ささやきの小径」と名付けた。
この2つの小径の桜の木のくぼみに置いたのが、「路傍の神で行人を守護する」とされる道祖神像。像は近くに住むイラストレーターの小林啓太郎さん(62)が制作した。小林さんは「こういう時代なので、祈りが必要ではないか。桜、しいては故郷に親しんでもらえれば」と語る。
十四川の桜は、今が満開。これからは散った花びらが川面に浮かぶ「花いかだ」も楽しめる。 (土屋晴康)