ジャンル・エリア : 近畿 2010年04月28日

発見された右巻きのキセルガイ(右)(琵琶湖博物館提供)
草津市の県琵琶湖博物館は27日、殻の巻き方が通常とは逆の右巻きになっている「ナミコギセルガイ」を発見したと発表した。博物館は「突然変異で、非常に珍しい」と評価しており、28日から5月9日まで同館で生きたまま展示する。
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この貝は、カタツムリやナメクジの仲間キセルガイの一種で本州の関東以西などにすみ、貝が細長く巻いているのが特徴。貝類は一般的に右巻きが多いが、キセルガイの仲間は国内の200種類すべてが左巻き。
中井克樹主任学芸員(環境保全復元学)が3月22日、京都府城陽市の住宅街にある空き地での調査中に発見した。
殻の高さは1.2センチ。同種の右巻きは1996年に確認例がある。
博物館は、この右巻きのナミコギセルガイを飼育、繁殖させて研究をする。中井学芸員は「実験では、卵細胞に刺激を与えると逆巻きになることが分かっている。自然界で見つかった個体を調べられるのはめったにないチャンスだ」と話している。 (小西数紀)