ジャンル・エリア : 富山 2010年11月04日

第50回記念大賞に選ばれた作品を解説する受賞者の長谷川さん=県新川文化ホールで
第50回記念魚津市美術展覧会が3日から同市の県新川文化ホールで始まり、記念大賞に同市浜経田出身の金沢美術工芸大1年、長谷川翔吾さん(19)=金沢市=の洋画「刻(とき)の顕在」が選ばれた。7日まで絵画や書など4分野から選ばれた市展大賞など約220点を展示している。
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記念大賞は各分野の市展大賞の中から選ばれた最高賞。長谷川さんの作品は祖父母の裸の背中を丁寧に描写した大作で、長谷川さんは「人間と時間をテーマに、祖父母が夫婦で刻んできた時間を表現した作品」と解説した。
長谷川さんは魚津高校時代から市展絵画部門に出品しており、4回目の出品で市展大賞を初めて受賞。「賞に恥じないように精進して、これからも人間を描いていきたい」と受賞の喜びを語った。
記念大賞を審査した高岡市美術館の遠藤幸一館長は「50年記念として、まさに今でないと生まれない作品と感じられるものを選んだ」と講評した。
展覧会の開催時間は午前10時~午後6時(最終日は午後5時)。 (武田寛史)
◇市展大賞▽絵画 長谷川翔吾▽書 浜田佳泉▽彫刻・工芸 岡本槙子▽写真 関口衛