ジャンル・エリア : 富山 2010年11月08日

展示された雅休の作品や手紙、書道を教える手本=砺波市美術館で
市美術館 住民との交流手紙も
前衛書道の先駆者として知られる書家、大沢雅休(がきゅう)(1890~1953年)の砺波市内に疎開中の作品を紹介する「疎開作家がいた村 太田村の大沢雅休」が、市美術館で開かれている。14日まで。
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疎開していた旧太田村(現砺波市)の地元住民らが、生誕120年記念として企画。地区に残された作品を持ち寄り、約30点を展示している。
雅休は、大日本書道院展で最高特別賞を受賞し、総務審査員も務めた。
前衛書道にも力を入れ、1950(昭和25)年に板画家の棟方志功らと書道団体「書の径(みち)の会」を結成した。
旧太田村には45年の4月から11月まで滞在した。
住民と交遊を深めて書を教えたりしたため、地元には作品が残っている。
展示会では、書道作品のほか、住民に書道を教えた時の手本、住民と交わした手紙など約30点を見ることができる。入場無料。 (宮本隆康)