ジャンル・エリア : 愛知 2010年12月29日

親鸞の像や肖像画などが並ぶ会場=名古屋市中村区のジェイアール名古屋高島屋で
五木寛之さんの朝刊連載小説「親鸞 激動篇(へん)」が元日から始まるのを前に、親鸞の激動の人生をたどる「親鸞展」(中日新聞社主催)が28日、名古屋市中村区名駅のジェイアール名古屋高島屋で始まった。1月16日まで。
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展覧会は、親鸞が持っていたと伝わる香合(茨城県文化財)はじめ、ゆかりの古文書や肖像画など100点を展示。比叡山での修行から越後への流罪、関東での布教に続く親鸞の人間的な生き方を追ったのが特徴だ。
新潟・浄興寺からは親鸞が背負っていたと伝わる笈(おい)が出品され、茨城・専照寺の肖像画は僧籍を奪われた親鸞が髪を伸ばした姿で貴重という。僧として初めて結婚を公にした親鸞の妻恵信尼の肖像画もある。
越後のコーナーでは新潟県上越市の冬の荒波を切り取った写真を大きく展示。監修した今井雅晴筑波大名誉教授は「教行信証には海がよく出てくる。流された地で夕日が沈んだ後に極楽浄土があると見つめていたのではないか」と解釈を加えた。
入場料は一般800円、高校・大学生600円、中学生以下無料。元日は休館。