ジャンル・エリア : 岐阜 2011年01月03日

花奪いの対象となる花がさの美しい造花を造る長滝地区の住民ら=郡上市白鳥町の長滝コミュニティーセンターで
花奪(はなば)い祭として知られる、郡上市白鳥町長滝の長滝白山神社の「六日祭(六日に開催)」に向け、拝殿を彩る「花がさ」造りが2日、神社近くの長滝コミュニティーセンターで始まった。
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花がさは桜、菊、ボタン、ツバキ、ケシの5つで、直径2メートル以上ある。福を呼び込むとされ、祭りでは高さ6メートルの拝殿の天井からつるしたものを参拝者らが人やぐらを組んで落とし、花を奪い合う。
この日は地区の住民60人が作業。竹を削り、赤や白、緑色の和紙を切ったり張ったりして、美しい花に仕上げていた。作業は3日まで続き、わらなどで作った輪転に挿して花がさに仕上げる。
神社では祭りで奉納される、国重要無形民俗文化財の神事芸能「長滝の延年」の舞練習も始まった。5日午後1時から試楽が催され、本番同様の舞を鑑賞できる。
(島崎賢一)