ジャンル・エリア : 愛知 2011年02月07日

「地域や消費者とのつながりを大切に、イチゴ作りを続けたい」と意欲を語る野崎真一さん=常滑市苅屋で
岡崎市消防本部の元消防士、野崎真一さん(26)=常滑市古道=が6日、常滑市苅屋の尾張多賀神社近くに、イチゴ狩りのハウス農園を開設した。勤務中に大けがをし、レスキュー隊員の道を断念。一念発起して農業を基本から勉強し「常滑で新たな道を開きたい」と意欲を高める。
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野崎さんは旧下山村(豊田市)出身。レスキュー隊員を目指し、消防救助技術の全国大会にも出場。5年前に火災現場で救助中、高所から落ちて右太ももを骨折。後遺症で目標のレスキュー隊員を諦めざるを得なかった。
リハビリ中、農業に飛び込む若者の姿をテレビで見て共感。2年前に退職し、岡崎市の県立農業大学校で学びながら、半田市のイチゴ農園で1年の実務研修を受けた。
独立を目指し、3000平方メートルの用地も借りた。荒れ地だったが、昨春から自ら整備しハウス2棟を設置。7000株の苗が順調に育ち、昨年末には実が色づき始めた。
「苅屋地区の人や元同僚の応援もあり、ここまで来られた」と振り返る。地域への感謝を込め、開園初日に常滑市内の児童福祉施設の子どもを招待した。
2月末までの入園料は中学生以上1700円、4歳~小学生1500円、3歳1200円、3歳未満無料。5月末まで営業、水曜休み。(問)野崎さん=電090(8549)1583
(福本雅則)