ジャンル・エリア : 石川 2011年02月16日

おわん持参の餅つきイベントに向け、道具の手入れをする富田さん(左)=金沢市三馬で
27日、金沢で振る舞い
金沢市三馬地区の伏見台商店街が27日、地区の広場で「ふれあい餅つき・春よ来い!」を開く。会場で振る舞う餅を食べたい人は「マイおわん、マイはしの持参」の条件付きで、大量の資源ごみとなるプラスチック容器などを使わない「エコ」発想だ。ごみ問題も平らげたい思いをこめた餅は、商店街の“持ち味”になりそう。(泉竜太郎)
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大小の臼を用意したイベントで、大人や子どもにきねを振るってもらう。商店街側は住民ら100人ほどの参加を見込み、「使い捨てではない器とはしを持ってきて」と呼び掛けて参加を募る。
企画した同商店街振興組合青年部長の富田成一さん(41)によると、通常の餅つきはプラスチックや発泡スチロールなどの容器で振る舞うが、イベント経費の大半を占めるのは容器などのごみ処理費。このため、ごみ削減と環境保全を兼ねて「持参」を条件とした。使用後にマイ器を洗える水場も会場に設ける。
「友人としたバーベキューで、皆がマイ器を持ってきたのを見たのがきっかけ」と富田さん。「やってみたら意外と面倒ではなかった」と、イベントで実行することにした。
商店街側は今後行う鍋大会などの食のイベントもマイ器持参とする考えで、餅つきをきっかけに粘り強く普及を図る。富田さんは「今はどこでもマイはし持参が定着しつつある。風呂屋に道具を持って行くように、当たり前の行動になれば」と願っている。
餅つきは午前11時から、同市三馬の北鉄バス「三馬日赤病院前」バス停前にある広場で開く。