ジャンル・エリア : 三重 2011年04月06日

秘伝書の記述から、動物を参考にした忍術を紹介する企画展=伊賀市の伊賀流忍者博物館で
忍者の秘伝書から、動物の動きを参考にした忍術を紹介する企画展「忍術伝書から学ぼう!動物とのヒミツ」が、伊賀市の伊賀流忍者博物館で開かれている。5月8日まで。
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江戸前期の代表的な秘伝書「万川集海(ばんせんしゅうかい)」や、初代服部半蔵が二代目に忍術を伝えるために記したという「忍(しのび)秘伝」の写本など27点を公開した。
資料には動物の動きに例えた忍術が多く記され、手の甲に足を乗せて静かに歩く「深草兎歩(しんそうとほ)」や、木に登って隠れる「狸隠(たぬきがくれ)」、水に潜る「狐隠(きつねがくれ)」などが登場。博物館で作ったイラストや実演の写真も添え、分かりやすく案内している。
学芸員の幸田知春さんは「忍者は山に住んでいたため、自然に学ぶことが多かったのではないか。動物の習性をよく知っていたことが分かる」と解説する。 (河北彬光)