ジャンル・エリア : 愛知 2011年07月26日

母親のおなかの上で愛くるしい姿を見せるチンパンジーの赤ちゃん=名古屋市千種区の東山動物園で(同園提供)
名古屋市千種区の東山動物園で、チンパンジーの赤ちゃんが生まれた。同園でのチンパンジー誕生は、父親のリュウが生まれて以来、14年ぶり。26日から一般公開する。
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赤ちゃんは24日早朝に誕生。現在、体長24センチ、体重1・8キロ(いずれも推定)で、性別は不明。24歳の母親のカズミのおなかの上にしがみつき、愛くるしい姿を見せている。
同園のチンパンジーは40歳前後が主で、人間では60歳ほどに相当し、繁殖が難しい年齢になっていた。
子づくりがうまくできるような環境を整えようと3年前、それまでボスだったチャーリー(33歳)から一番若いリュウを中心にした群れにつくりかえた。
昨年8月には、他園や研究施設との交換でカズミら若い雌2匹が仲間入り。今年1月に実施した検査で陽性の反応が出て、妊娠が分かっていた。
赤ちゃんの誕生で東山動物園のチンパンジーは7匹になった。
獣医師の黒辺雅実さん(52)は「長い群れづくりの苦労が実った。元気な姿で、来園者の目を楽しませてほしい」と話す。名前は今後、検討する。
(安部伸吾)