ジャンル・エリア : 愛知 2009年11月08日

(左)おでこの部分を上下させる芸を披露するベルーガのホドイ(右)押すとへこむほどの弾力性を持つ「メロン」と呼ばれるベルーガのおでこ=名古屋港水族館で
おでこの部分が動きます-。名古屋市港区の名古屋港水族館のベルーガの雄ホドイが人気を集めている。頭の前のぽこりと出た「メロン」と呼ばれる部分をホドイが上げ下げすると見物人たちはどよめく。他の水族館では見られないだけに同水族館はこの人気を受け、ほかのベルーガにも教えている。
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ベルーガの特徴や生態を来館者に紹介し、1日4回行われているベルーガトレーニング。飼育係が合図を出すと、ホドイがメロンを上下に動かす。「あんなところが動くんだ」「触ってみたい」「かわいい!」。歓声が上る。「軟らかいですよ」。飼育係がメロンを左右に動かすと、また驚きの声が上がった。
「メロン」は、果物のメロンに形が似ているところから名付けられた。脂肪でできており、音を発する時や方向の決定などに使われている。
3年前、ホドイののどを飼育係が触った時にメロンが上下したのをほめたところ、合図で動かせるようになった。「他のベルーガも動かせるけれど、ホドイほど自由に動かせるのはいない」と飼育係の森朋子さん(33)。来館者の反応がよかったため、今年夏から披露することなった。今、他のベルーガも練習している。
ホドイは同水族館の北館が開館した2001年からいる。「最近、小さい子が『ホドイ』と名前を呼んでくれる。10年目にして初めて注目を浴びている。がんばったね」。森さんはキョトンとした表情のホドイに声を掛けていた。同水族館にはベルーガが計5頭いる。
(片山夏子)