ジャンル・エリア : 甲信越 2011年09月08日
松本市などの美ケ原高原は7日、9月に入ってから初めての秋晴れとなり、抜けるような青空が広がった。美ケ原自然保護センターの最高気温は16度で、秋本番。秋とともに暖かい土地へ南下する「渡りのチョウ」として知られるアサギマダラが一気に下山し、多くが標高1300メートル付近で舞っていた。
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アサギマダラは、羽を広げると10センチほどになる大型のチョウ。夏には涼しい高山や高原でフワフワと舞っている。その後、山を下り、風に乗って南下。マーキングの記録では、南西諸島や台湾にも渡っているという。
美ケ原高原は、その移動ルートの一つとされる。7月から高原に飛来し、例年、8月下旬に下山し始める。9月中旬には標高1000メートルほどの山際でも見られるようになり、好んでフジバカマなどの花に集まる。 (武井孝博)