ジャンル・エリア : 三重 2009年11月10日

赤く色づいた芭蕉公園の紅葉=伊賀市柘植町で
伊賀市柘植町の芭蕉公園で紅葉が赤やだいだい色に色づき、見ごろを迎えている。敷地内では冬桜が愛らしい花を咲かせ、桜と紅葉を同時に楽しむことができる。
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芭蕉公園は1910(明治43)年に地元の篤志家らによって、芭蕉ゆかりの福地城跡を整備した。園内には「古さとや臍(へそ)の緒になく年の暮」などの芭蕉の句碑が立ち、山出区老人会や柘植の里芭蕉翁を顕彰する会が木々を手入れしている。
閑静な園内には、旅笠に見立てた休憩所の屋根や地面にも紅葉が重なり、秋の深まりを感じさせる。入り口の芭蕉のモニュメント横には冬桜が1本植えられ、寒風に淡いピンク色の小さな花を揺らしている。
同園近くの芭蕉の菩提(ぼだい)寺の万寿寺では、12日午前9時半から、郷里の俳聖の遺徳をしのぶ「しぐれ忌」が営まれる。法要後には、俳誌「山繭」主宰の宮田正和さんによる講演会「芭蕉余録」もある。
(平井良信)

かれんな花びらの冬桜