ジャンル・エリア : 近畿 2009年11月11日

滋賀ゆかりの日本画の数々=大津市の県立近代美術館で
県出身の日本画の巨匠や県内の風景を描いた作品など、滋賀ゆかりの日本画を展示した「伝統と革新 日本画の時代」が、大津市瀬田南大萱町の県立近代美術館で開かれている。23日まで。
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県出身の岸竹堂、山元春挙、小倉遊亀をはじめ、春挙の師である野村文挙や森寛斎、春挙と人気を二分した竹内栖鳳の作品など、79点を展示した。滋賀の素晴らしい風景に魅せられた各地の作家が描いた数々の「近江八景図」も。
展示品は主に同美術館の収蔵品。明治-昭和期の作品が中心で、西洋文化が入り交じる激動の時代に、日本画の伝統を守りながら新しい技法を取り入れていった様子が見て取れる。
サーカスの本物のトラを見て描かれたという「豹虎(ひょうこ)図」(岸竹堂)や、中国の桃源郷を細部まで墨で描いた「蓬莱(ほうらい)仙境図」(山元春挙)、彦根市の中山道の伝説を描いた「磨針(すりはり)峠」(小倉遊亀)など、地元出身の巨匠による大作が並び、訪れた人の目を楽しませている。
(滝田健司)