ジャンル・エリア : 静岡 2011年11月16日

衣原11号墳で発掘された須恵器や土師器=藤枝市若王子の市郷土博物館で
新発見の「衣原11号墳」発掘品など200点展示
新たに発掘された古代の土器や祭礼具など約200点を展示した「発掘された藤枝」が、藤枝市若王子の市郷土博物館で開かれている。新東名高速道路建設に伴う発掘調査で、藤枝市内でも新遺跡が相次いで発見されたことから企画された。12月11日まで。 (高橋健一)
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新東名の建設では藤枝市中ノ合地区で、6~7世紀の横穴式石室「衣原(ころんばら)11号墳」が発見された。会場には、発掘された須恵器や土師(はじ)器、勾玉(まがたま)、槍(やり)の刃先、太刀が飾られている。
発掘場所の中ノ合地区は同市北部の山間部だが、古代は集落があったとみられる。同館の担当者は「奈良時代の文献には志太ノ浦という言葉があるように、藤枝にも海があり地形が今と違った」と説明する。
ほかにも、磐田市で発掘された高さ60センチはある銅鐸(どうたく)、浜松市で見つかった高さ1.3メートルある屋根瓦の飾り「鴟尾(しび)」も展示されている。入場料は200円(中学生以下は無料)。今月20日には、県埋蔵文化財センターの中川律子さんが「ふじえだ発掘を語る」と題して講演する。受講料は100円。定員90人。参加申し込みは、電054(645)1100。